
【加水分解の仕組みと原因】
【加水分解とは】
エステル基が水と反応すると、カルボン酸とアルコールに分解される。
これが加水分解である。
なぜそんなことが起こるのかというと、エステルの生成方法が
カルボン酸とアルコールを反応させると、脱水反応が起こりエステル結合をもつ化合物が生成される。(これをエステル化と呼ぶ)
加水分解では生成時に無くなったはずの水分を補ってしまうので、
元のカルボン酸とアルコールに戻ってしまうわけだ。
つまりこのエステル基を持つ材料は、溶解状態で水分を含むと加水分解を起こしてしまう。
そうすると分子量が低下し材料本来が持っていた物性(強度/剛性など)が著しく劣化する。
エステル基以外でも加水分解を行うものは存在するが、
加水分解の条件が複雑な為エステル基以外はあまり気にしなくても問題ない。
【加水分解を起こしやすい材料は?】
加水分解を起こしやすい材料は
加水分解を起こしやすい材料は「ポリカーボネート」「PBT」が挙げられる。
加水分解を起こした製品の特長としては、全体的に脆くなります。
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