
⑤材料特性の理解 PC
PC(ポリカーボネート)樹脂は非晶性のエンジニアリングプラスチックである。
PS樹脂同様にナチュラル材は透明色となっている。
非常に優れた耐衝撃性を備えており、他にも耐熱性や耐候性、透明性に優れた材料と言える。
耐用耐熱温度が120°程あり幅広い範囲で使用することが出来る。
成形時のシリンダー温度は260°~320°程度が標準となっている。
融点が250°程度なのでそれ以上の温度でシリンダーを回さないとシリンダーの破損に繋がるので、温度管理はしっかりと行うことが試験でも求められる。
金型温度は80°前後が目安となる。
使用メーカー/グレードにより異なるので、そちらを参照して欲しい。
極めた優れた物性を持っているが、耐薬性に関しては弱い部分もある。
具体的にはアルカリ性の溶剤に弱い。
エステル基を持つ樹脂なので加水分解にも十分注意が必要である。
加水分解については加水分解のページを参照されたい。
PCの収縮率は0.5~0.7%程度となっている。
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